カテゴリー「ユーザインタフェース」の21件の記事

2016/09/11

楽譜と鍵盤

弦楽器を弾く仲間に、楽譜を読むのが苦手という人が少なからずいる。

その人達と話している中で、「今使われている楽譜は鍵盤楽器用にできているから」という言葉が出てきて驚いた。

弦楽器は、音の高さと弦を押さえる位置が対応している (正確には、振動する部分の長さと周波数が反比例) が、楽譜上の音符の高さの差は半音も全音も同じでピアノの白鍵に対応している、という主張 (A) だった。

私はピアノが最初の楽器だが、そういうことを考えたことはなかった。

私が自分で考えている楽譜の読み方 (B) は、

  1. 音符の高さを読む
  2. 音の高さを認識する
  3. その音の鍵盤を弾く

である。A の主張は 1. から 3. に直結しているというものだと思うが、B では 2. が重要で、音を経ずに鍵盤に到達するのはかなり難しい。不可能とは言わないけれど。

A の主張をする人は、頭に浮かんでいる音の高さに押える位置を対応させて弦楽器を弾いているのだろうと想像しているように感じた。

楽譜が五線になる前、主な使い道は歌ではなかったろうか。音符が音に対応するのが、最初の使われ方であったように思う。

そう言えば、ピアノは白鍵より黒鍵の方が使用頻度が高い気がする。弾きやすいから。最初こそ白鍵から習うが、自分が弾きやすいのは Des, Ges, H dur あたり、つまり黒鍵五つと白鍵二つを使う調。♭   を見た時、白鍵の隣の黒鍵と認識することはなく、まず音が移動してから対応する鍵が浮かんでいるようだ。

2016/01/24

スキーバス軽井沢事故とエアバス名古屋事故

碓氷の事故は、もしかしたら、「フィンガーシフト」が原因なのか?http://transprincess.blog.fc2.com/blog-entry-882.html

という記事を教えてもらって読んだ。

回転数が合わないので、ギアチェンジ自体がキャンセルされてしまいます。

さらに恐ろしいのは、ギアはキャンセル前の4速や5速ではなく、

ニュートラルの状態になってしまうという事です。

ということも知らなかったが、

実際見た目上は、ギアは低速にちゃんと設定されています

には驚愕した。

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2016/01/15

Universal Design 特に赤緑識別

Universal Designの教育を受けているにも関わらず、赤緑を識別できる人にしかわからないような資料を作る人が少なくない。
色の識別が難しい人は男性には多いはず。百人の男性の知り合いがいれば数人は出会っていると思うが、気付かずに過ごしているのだろう。
そういう人にどう見えているか、私も想像するしかないのだが、下のようなページの例を参考にしてよいのではないだろうか。

(1) 4枚並んだ野菜の写真の中で、PDからトマトやブロッコリーをみつけるのが、どれだけ大変か。

http://www.happycolors.net/simulation.html


(2) 下のページの「16. 電光掲示板」で、「のぞみ」と「ひかり」の区別があることを、感じられるか。

http://www.happycolors.net/simulation-list.html

(3) 下のページで、一般的なUNOに参加することの負担を感じ取れるか。

http://www.shiga-med.ac.jp/~hqophth/farbe/miekata.html

(4) 下は操作が面倒だが、各種の色弱で色鉛筆がどう見えるかが多少なりとも把握できるように思う。

http://www.color-blindness.com/coblis-color-blindness-simulator/

2013/09/17

QWERTY キーボードとタッチパネル入力と英語と日本語

前に、「smartphone は日本語以外で画期的だった」  という記事を書いてから、そういう指摘は方々で既にされていたことに気がついた。
一方この記事は、自分のしていることを観察して感じたこと。

ある日本の友人は、日本語を解さないご友人も多いようで Facebook にしばしば英語で投稿している。
それにコメントを書く時、自分が PC に向ってハードウェアキーボードが使えるなら、迷いなく英語で書いていることに気がついた。
ところが、その投稿を見るのが iPhone であった場合、よほど必要性を感じない限りは日本語でコメントしているのであった。

iPhone はタッチパネルなのだから、QWERTY 入力にすることは難しくない (ローマ字 QWERTY キーボードは削除してあるので、地球マーク一押しの切替である)。
画面が縦だとミスタッチが多いが、横にすればその問題も避けられる。
しかし、QWERTY キーを「見ながら」入力するのが、私には大変苦痛なのだということを改めて認識した。
日本語を 10 キー表示で入力する時だって、iPhone ならばキーを見ないで入れられる訳ではない。ハードウェアキーを持つ日本の携帯電話に比べたらはるかに面倒な作業である。
それでも、タッチパネルで入れるには、キーの数が少い日本語の方が QWERTY しか現実的入力手段を知らない言語より自分には抵抗が小さいというのに気がついて、意外に思っている。

私はタブレットを持っていないのだが、ハードウェアキーボードを付けない限りは、あまり使いこなせないかも知れない。

Tweet ATOK による英語入力

なお、iPhone で英語を入力するには、Tweet ATOK  が日本語に限らず便利である。

キーボードの切り替えには、切替キーをタップする方法しか書いていないが、
ATOK Pad と共通の 設定の変更 -> キーボードや変換などATOKの設定を変更する -> ●キーボード -> 使用するキーボード -> 画面の向きごとに選択
を [オン]にすると、[キーボード選択(縦画面)]と[キーボード選択(横画面)]を独立に設定できるようになる。ここで、縦を「テンキー 日本語」横を「QWERTY 英語」にしておけば、iPhone を横にするだけで QWERTY に切り替わり、縦にすれば日本語 10 キーに戻る (おそらく、iOS レベルで縦横切替をロックしていてはだめだろう)。QWERTY 入力には横長の方がミスタッチが少くなるから、大変使いやすい。

さらに、候補の選び方(推測変換) には日本語についてしか書いていないが、英語入力でも (辞書と使用単語履歴を使った) 推測候補を出してくれる。
推測候補は、単語の冒頭を入れた時にも出るし、前の単語を確定した時点でも次に来る単語の候補を出してくれる。確定した単語の後には必ず空白が入るが、気にせずに句読点を入れれば、それは空白の前に入れてくれるから、スペースを気にする必要はほとんど感じない。

日本語と同じく、入力しかけで放置しておいても、その状態を保存して復元してくれるので、長いものを少しずつ書き貯めるのにも適している。
一つ大きな問題は、ミスタッチで書きかけのものを Twitter に投稿してしまう事故があり得ることだが、それは専用の private 設定のアカウントを取っておけばよいと考えている。
tweet してしまったテキストは入力画面からは消えるが、タイムラインからコピーして来ることはできるので、書き貯めたものを失うことは通常はない。

2013/06/13

Facebook のニュースフィードは新聞の一面

Facebook 利用者からよく聞く不満に、友人の投稿を全部見られないというものがある。
ニュースフィード (ホームに表示される更新情報) が、友人の全投稿を尽くしていないことに対する不満である。
私自身は、とても全部は読み切れないので一部の投稿だけが表示される場所があることを有難いと思っているのだが、全部読みたいという要望もわかる。

要望は要望として、ニュースフィードは新聞の一面のようなものだと理解しておくのがよいと思う。一面に載せられる記事はごく一部で、全部を読みたい時には、それぞれのページを見なければならない (紙の新聞なら、そこにも紙面の制約がある訳だけれど)。
ニュースフィードに載るものは有限だと理解した上で、その選択基準 (アルゴリズム / 評価関数) には私も不満があるし、そこを自分好みに変えたいというのはよくわかるところだが。

友人のリストを作ってそこを見るようにすると、ニュースフィードでは読めなかった投稿が読めるという経験は、私を含めて複数の人がしている。
それでは、リストに全友人を入れたらどうなるか。私の場合は友人が多過ぎて非現実的なので試していないが、これで解決する方はあるかも知れないと思っている。
もし試した方がいらしたら、ぜひ結果を教えて下さい。

2012/05/14

トイレ清掃のスケジューリング

昔、千代田線の根津駅でトイレに行こうとしたら、清掃中だった。この駅のトイレはホームの両端にあるので、ホームを歩いて反対側に行ったら、そちらも清掃中だった。
利用者のことを考えていない、と憤る以前に、なぜそんなことが起き得るのか考えた。
おそらく、トイレが端にある駅が多く、駅ごとに清掃担当が決まっているのでなく綾瀬側のトイレの担当と代々木上原側の担当が分かれているのだろう。両担当は独立に作業をしているので、運が悪いと同じ駅の二つのトイレを同時に清掃閉鎖してしまう事故が発生するのではなかろうか。

場面は変り、職場のビル。トイレは、各階に一箇所である。それを仕事時間に清掃するのは、コスト面から必要なのだろうと思う。しかし、自分のいる六階のトイレが清掃中だから五階に行ってみると、そこも清掃中ということがある。これも担当分割問題だろうか。五階までの担当と六階から十階の担当が分かれていて独立に作業を進めているため、五階と六階を同時に清掃することが起きてしまう。
作業開始の時刻が決まっているのなら、「どの担当も上階から始めて下へ進んで行く」と決めることで、こういう事態の発生確率はずいぶん下げられそうな気がする。
利用者としては、担当分割階を推測して、そこを跨がないように次のトイレを探すのが、現実的な対策になりそうだが。

2012/05/13

自転車のナビと充電

連休に自転車で北海道まで行ったという友人が、道を何度か間違えたから次は GPS を持って行こうと言っていた。
彼は iPhone を持っているので、それを自転車に固定できれば解決するのではないかと問うたら、電源問題でできないのだと言う。
言われてみると、昼間中使うためには補充電が必要だろうし、そもそも交流電源のある宿に泊ることは少いのだそうだ。
GPS は、単三電池駆動なので電池を使い捨てればよく、iPhone は限られた目的にのみ使って、三日くらいもたせるという話だった。

現代はどのような旅でも電源が必要な機器が多いけれど、大きな電力が必要なものは少なかろう。自転車でも、例えば USB の仕様の充電能力を持っていると便利なのかも知れない。
自動車は、二十年前には「シガーライター」という標準給電端子を持っていたが、今はどんな形の電力を供給できるのだろう。電気自動車の受電側は、例によってガラパゴス化したようだが。http://clicccar.com/2012/05/05/146674

2012/03/09

駅の停車位置

よく乗る路線に、10 輛の列車と 8 輛の列車が混在している。
10 輛の列車が停まる位置は、設備の許すぎりぎりのところだろうと思うので、10 輛の列車同士が並んで停まらないのは理解できる。ずれていても仕方ない。
しかし、8 輛の列車については、10 輛の停車位置に対して 2 輛分の調整余裕があるだろうと思う。
それならば、8 輛の列車同士であれば、並べて停めるのは難しくないのではないだろうか。
だが、実際にはずれて停まる駅があるのだ。ホームの向い側に乗り換えるのに、同じ号車の同じドアに乗るためには、移動しないといけない。

どういう制約のために、ずれて停まらなければならないのだろう。大した不便ではないし、理由がわかればすっきりするのだが。

2012/02/12

私鉄の色分け

旧国電や地下鉄の電車は、色によって路線がわかることが多い。もちろん、乗り入れによって違う色の電車が来ることも多いけれども。

しかし、元からの私鉄はそうは行かないところが多い。京成、京急、小田急、京王、西武、東武、どれも途中に分岐があるし、東急にしても、同じ車輛が別の線も走ることがありそうだ。
京王の場合は、井の頭線だけ別の色になっているが、井の頭線と本線系統を乗り間違える人はほとんどいないだろう。本線系統の中での乗り間違いを、色によって防げないものだろうかと思う。

車体の色を変えるのは、少なくとも現時点では廉価には実現できないだろう。しかし、列車の前面や側面の電光表示はさまざまな色が使えるようになった。列車種別を表すのには使われている。種別色との文脈を区別するのが難しいが、行先方面を色で表す努力をしたら、無駄にはならないように思う。

例えば小田急。下りは江ノ島線、小田原線、多摩線の三色。上りは新宿方面と千代田線方面の二色。併せて五色を行先の文字そのものか枠に使えば、徐々に定着して行くのではないだろうか。列車種別色と行先色を分けると、色数が多過ぎて中間色も必要になり、却って混乱しそうだ。むしろ、「種別色―行先色」の二色の組合せを常に使うようにすれば、利用者が慣れてくるように思う。
種別色は今のままとして、江ノ島線を青、小田原線を赤とすれば、「赤青」が急行江ノ島線行き、「黄赤」が準急小田原線行き、という具合である。
通学の小学生に、最初つまり一年生になる時にどの電車になら乗ってよいかを教えるのは、かなり難しいことだろうと思う。二色の組合せなら、その場面でも使えるのではないかと思うのだ。

2011/11/01

病院の受診スケジューリング

大病院で、昼食を食べる間もなく診察に忙殺される医師の話を聞いた。
予約が一時間半遅れ、それに予約のない飛び込みの患者もいる。いろいろ訊いていくと、何かがおかしい。飛び込みの患者は予約の患者が終った後に診察するから、朝に受付をして一旦家に帰り夕方また来る人もいるという。そんなに待たれている状況で、昼休みを取るのは難しかろう。

来た患者は拒まない。それは日本では避けがたいことだろう。だから、一日の総診察時間を短くすることはできない。昼休みを取るより、その分早く帰宅したいと考える人がいるのはわかる。でも、食事はきちんと摂りたいと思う人もいるのではないか。その選択が可能なように診察をスケジュールすることは難しくはないはずだ。

患者を予約のありなしで二つの群に分け、予約のある患者を優遇することは、スケジューリングの自由度を上げるために必要だし、この病院でも行われているようだ。しかし、予約時刻より診察が大きく遅れるのが常態となっているようでは、運用に問題がある。優先群の診察を非優先群より先にする必要はないのだ。優先群の予約遅延が少ないことの方が、はるかに重要。そのためには、優先群の診察だけで時間が埋め尽くされないよう、予約の間隔を開けなければならない。前の診察が終った時に、次の優先群患者の予約時刻までにある決めた値より長い時間があれば、非優先群の患者を入れる。それだけの時間がなければ次の優先群患者を診る。
そのために、予約時刻が現状よりも遅くまで分散することになるだろう。しかし、優先群の満足度は上がると思う。そして、非優先群も現状よりは早く診察を受けられるようになるだろう。この条件ならば、医師も昼休みを取りやすく感ずるのではないだろうか。

この制度の問題は、非優先群が、現状では確実に夕方まで診察が始まらなかったのに対し、人によっては早くに診てもらえ、予測が難しくなる点にある。この点は、非優先群の診察を原則は先着順としつつ、指定時刻より後になるよう希望できるオプションをつければ、軽減できるだろうと思う。

一方、紹介状のない患者に初診時負担金を課す制度がある。患者の総量を制限する効果も期待されていると思うが、五千円の病院ならともかく千円のところでは効果は小さいだろう。負担金よりも、紹介状があれば待時間が短くなる、という制度の方が有効ではないかと思う。
今は、紹介状があっても初診時の予約ができない病院が多いように思うが、紹介状がある場合に限って予約できるようにすれば、まず地域の医療機関を受診しようという動機付けにならないだろうか。
これを実現するためには、紹介状持参初診患者のために、予約枠をある割合だけ確保しておけばよいと思う。その枠が使われなかった場合は、非優先群の診察に活用されることになり、無駄にはならない。

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