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2018/02/23

轍叉と轍査

1990 頃に既に「古典」と感じていた鉄道の信号技術の本があった。表題に確信がないが、二文字だった記憶があるので、「信号」だったか?  国鉄の内部の教科書だったかも知れない。

読み進めると、「てっさ」と「てっ査」という言葉が出てくる。意味から推測すると、轍叉と轍査だろうと推測できた。漢字なら一目瞭然だが、仮名書きと交ぜ書きでは暗号としか思えなかった。河豚じゃないんだから。

信号からは外れるが、鉄道分野には「き電」という言葉もあった。意味は feed power なのだが、これは字を思いつけなかった。古書に当たると、饋電だった。「饋」を辞書で引いたら、意味がよくわかった。こんな美しい字があるのに、それを使わずに交ぜ書きするとは。

(用例: き電線)

別の分野で、「爾後」と書けなかったのだろう「じ後」と書いた本も見たことがある。事後と「じ後」は違うと言いたいのだろうけれど、漢字を失ったら、意味がわからない。

この文字狩り、文革のような人的被害はないけれど、文化を破壊する力は侮れない。

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