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2016/01/24

スキーバス軽井沢事故とエアバス名古屋事故

碓氷の事故は、もしかしたら、「フィンガーシフト」が原因なのか?http://transprincess.blog.fc2.com/blog-entry-882.html

という記事を教えてもらって読んだ。

回転数が合わないので、ギアチェンジ自体がキャンセルされてしまいます。

さらに恐ろしいのは、ギアはキャンセル前の4速や5速ではなく、

ニュートラルの状態になってしまうという事です。

ということも知らなかったが、

実際見た目上は、ギアは低速にちゃんと設定されています

には驚愕した。

このギアは小型バスやトラックなどの一般的な機械式シフトと違い、

シフト操作からギアが実際に入るまでのタイムラグが生じたり、

回転数が一致していないとギアが入らない場合もあります。

つまり、急な下り坂になって速度が上がってしまった時、

慌てて回転数が合わないギアまでシフトダウンしてしまうと、

クラッチをつないでもギアが入りません。

現場付近は長い上り坂の末に峠を越えると、

今度は一転下り坂になって、軽井沢の街へ駆け下っていく事になります。

慣れない道での急な下り勾配、速度は60…70…と上がっていく

その時慌てて、例えば4速や5速からいきなり2速へシフトダウンしても、

回転数が合わないので、ギアチェンジ自体がキャンセルされてしまいます。

さらに恐ろしいのは、ギアはキャンセル前の4速や5速ではなく、

ニュートラルの状態になってしまうという事です。

自動車免許をお持ちの方、想い出してみてください。

自動車学校で、こんな事を習いませんでしたか?

「下り坂で、ギアをニュートラルに入れてはいけません☆」と。

エンジンブレーキがゼロになった車は、暴走を始めます。

でも、上記の様な事が知識としてあれば、

「おかしい、更に加速していくぞ、おいおい!」と思ったら、

ギアを回転数にあう所へ入れなおせばよいのです。

フットブレーキを使って当座速度を落としながら、2速を3速や4速に入れなおして、

あらためてエンジンブレーキを使った抑速運転に切り替えればよいのです。

気になった点はそこです。

この運転手さんは、「フィンガーシフト」の特性を知らなかったのではないかと

もしそうならば、セカンドにシフトダウンさせたのに、

(実際には一番危険なニュートラルに入っている為)速度がどんどん増していく

「どうしたんだ? 何が起こっているんだ?!」

「どうしてエンジンブレーキを掛けているのに、加速しているんだ?!」

そんなパニックに陥ってしまったとしたら

記事にある様な異常な状況も、説明できるような気がします。

低速ギアに入れたつもりなのに、実際にはニュートラルで下り坂を駆け下っている

(実際見た目上は、ギアは低速にちゃんと設定されています)

それがどれほど恐ろしい事かは、自分で車の運転をされる方なら、

十二分にお分か頂けるかと思います。

この通りなら、本当に恐怖だ。

操作インターフェイスが事故の直接原因になった可能性があるという点で、名古屋のエアバス事故を思い出した。

 

中華航空140便墜落事故 https://ja.wikipedia.org/wiki/中華航空140便墜落事故

自動操縦装置に反して機首下げ操作を続けた原因としては、以前ボーイング747のパイロットを務めていた機長が、操縦桿を手動で操作することにより自動操縦が解除されると思い込んでいた可能性が指摘されている。なお、ボーイングの機種はそのような操作により自動操縦が解除される仕様となっており、後にエアバスの機種もそのように改修が行われた。

予想と異なる動作に対応策をみつけられなかったという点が、そっくり。しかし….

なおエアバス社への請求については、「事故が操縦乗員の極めて稀な行為によって起こされたものであり、システム設計に欠陥があったとはいえない」として製造物責任を認めず請求を棄却した。また統一原告団とは別に起こされた事故の遺族による裁判も同様の主旨の判決が出されている。

司法は、インターフェイスの問題の重要さなどわからないのだろう。翻弄された挙句にご自身も亡くなった運転手とそのご遺族の無念さを思い、慄然とした。

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