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2010/11/16

入試の始まり

「お受験」は特別なことと考えられていると思う。早実の初等部などは、創立時点から入試が当然のことと考えていただろう。しかし、入試を行っている全ての学校・園が、最初からそうであった訳ではないのではないか。
最初は入試がなかったが、ある時点で入試を始めざるを得なくなったというところが少くないのではないかと、想像する。

11 月は、幼稚園の入園手続の季節である。子供はその昔、ある本山の附属幼稚園に入った。バス通園ではあったが、近所の幼稚園と言ってよいと思う。
しかしこの幼稚園、その地域では人気があって、志願者が募集人数を上回っていた。子供の年には二倍までは行かなかったと思うが、願書配布日に 1.5 倍程度は集まったように思う。

問題は、この園に入試がないことなのである。ならばどうやって入園者を選ぶか。
先着順ではない。受付日より前に並ぶことを禁じている。受付開始時に、園に向う坂の下に志願者が集められ、そこを園長と同時に登り始めて園に並んだ順、という選別なのだ。
園長は高齢だし走る訳でもないので、坂を走って登れば早く到着することはできる。しかし、そういう抜け駆けは仏教の教えに反するという、無言の圧力を感じた。
子供は幸い入園できたのだが、ルールの不明な選別方法で振り落とされ、割り切れない思いをした方も多かったはずである。

このような場合には、入試をすべきなのではないだろうか。年によって、入試があったりなかったりしても構わないと思う。選別を行う可能性だけ明示しておけば。
特に幼稚園の場合、客観的な選別ができるわけがないのだ。年齢に 1.5 倍もの開きがある訳だし、筆記試験で点数をつけることに、意味を感じられないだろう。例えば国籍など、選別の際に「使わない」指標を明示しておけばよく、あとは主観的に選ぶので構わないと思う。
園バスがあると話が複雑になるが、どうしても客観的に選びたければ園からの距離で選別したってよいと思うのだ。
とにかく、志願者が受入可能人数を上回っているのに選別機会を設けないことが、大問題だと思った。


....と思って、その幼稚園のページを見たら、メニューに「受験生の皆様へ」とあった。慌ててクリックしたら、幼稚園が付属する短大の受験生のことだった。
この園で、子供はよい教育を受けたと思う。しかし、この選別体制を放置していることは、問題だと思っている。

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