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2009/04/10

快速

「快速」という列車の走る線は多い。しかし、その意味は会社によってだいぶ違って、混乱を生んでいる気がする。網羅はできないが、簡単に調べた範囲の首都圏の鉄道について書くと...
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(1) JR

特急と急行が特別料金を要するのに対して、追加料金の要らない速い列車が快速というのが、各社共通の性格付けのようだ。しかし、次のような混乱を生んでいる線もある。

  昔、中央線沿いに住んでいたが、そこでは各駅停車のことを総武線 (総武線から乗り入れて来る黄色い電車)、快速のことを中央線 (オレンジ) と呼ぶ習慣だった。そこで「成田に行くなら総武線の快速で....」と話したら、混乱した。こちらは東京から千葉方面に向う快速のつもりで話しているのだが、先方は黄色とオレンジを一度に言われた状態になって、まだらの電車をイメージしたらしい。
中央線区間では、深夜になって黄色い電車の乗り入れが終るとオレンジの電車が各駅停車になるのだが、その時に黄色い電車 (翌朝まで来ない) を待って途方に暮れたという話もある。

複々線 (四本の線路が組になっている) のところで、一組の複線が各駅停車、他方が快速以上になっているところが、JR 東日本には多い。中央線の他に、総武線、常磐線。そのことは問題ないのだが、中央線の場合は、混乱した名前で呼ばれているのと、快速のなくなる深夜早朝にオレンジの電車が各駅停車に変り昼間と違う各駅停車の線に入るところが、間違いを誘っている。

(常磐線には 呼称統一までの沿革という問題があったが、混乱を防ぐ方向に動いているのは知らなかった。改善は珍しい)

(2) 急行と併存している線

  • 京王線では、大きく 特急―急行―快速―各駅停車 という順で、快速は急行より停車駅が多い。
  • 東武伊勢崎線では、大きく 快速―急行―準急―各駅停車 という順で、快速は急行より停車駅が少い。

この二線だけ見ても快速と急行の順序が逆で、乗り慣れていない線に行くと失敗しやすい。

(3) 「快速」が修飾に使われている線

  • 快速急行 西武、小田急、東武東上線
  • 快速特急 京浜急行 (今は省略形の快特だけを用いている)

修飾されている急行、特急より速いことは理解されやすいのではないかと思うが、省略されて「快速」とだけ呼ばれることも多く、(1) (2) の線に馴染んだ人が混乱しやすい。
東武は、社内でも統一されていないように感じる。東急も 特急―急行―準急という順序に矛盾はないけれど、線によって呼び方のインフレが進んでいるのが問題か。

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このように複雑怪奇になった経緯を考えるとなかなか興味深いけれど、何か標準的な命名法を作った方がよいのではないかという気がする。特急―急行―準急という順序は自明だけれど、快速という名前はその系列から外れている。同じ次元で使うのには無理があると思う。

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